いちから学ぶ統計学

統計学をこれから学ぶ人に向けたブログです。

統計勉強会・2「確率と場合分け問題」

今回は、じゃんけんを用いた確率についての問題を解いてみましょう。

 

Q.AチームとBチームの野球の試合において、じゃんけんで勝った方を先攻とし、あいこの場合はAチームを先攻を決めた。このとき、5回の試合の先攻を決める場合にあいこが1度も起こらず、Bチームが少なくとも一度は先攻になる確率はどうなるでしょう?

 

 

 

解説 

まず1回のじゃんけんで「Aが勝つ」「あいこ」「Bが勝つ」の3つの事象がそれぞれ1/3で起こることがわかります。それぞれのじゃんけんは独立である(1回目の結果にかかわらず、2回目の確率は変わらないことを独立といいます)と仮定し、確率の計算を行います。あいこがなくて、Bが先攻となるのは次のような場合分けが出来ます。

 

 

Bが1回勝ち、Aが4回勝つ場合は5通り

Bが2回勝ち、Aが3回勝つ場合は10通り

Bが3回勝ち、Aが2回勝つ場合は10通り

Bが4回勝ち、Aが1回勝つ場合は5通り

Bが5回勝つ場合は1通り

 

それぞれは、(1/3)^3の確率で起こるので、

(5+10+10+5+1)×(1/3)^3

つまり答えは31×(1/3)^3となります。